マイウェイでは、性善説でも性悪説でもなく、「人間はそもそも弱い」という「性弱説」の考え方を採用しています。
大人でも、「ダイエットをしよう」、「禁酒禁煙だ」と思っても長続きしないことは、保護者の皆様におかれましても
ご経験がおありなのではないでしょうか。
ですから子供たちが「スマホやゲームを1日1時間以内に我慢する」と言っても長続きしないことが容易に想像できます。
毎年夏休みにスマホ、ゲーム、YouTube三昧による脳疲労で勉強しても勉強しても知識が長期記憶化しない生徒さんが
残念ながら一定数いらっしゃいます。
頑張っているのに、次に塾に来たときには習ったことすら覚えていない・・・というような状態ですね。
この状態のことを「デジタル認知症」や「スマホ認知症」という言い方をすることがあります。
(正式な病名ではありません)
さらに生活のリズムが乱れ昼夜逆転の状態が長引きますと、
勉強どころではなくなってしまいます。
以上のようなことから、当塾では、特に夏休み中はスマホ、ゲーム、YouTube、TVerなどの
デジタル機器の利用に何らかの制限、ルールを決めていだいたほうがよろしいかと考えております。
(理想はこれらすべてを合わせて1日1時間以内です)
(もともとスマホやゲームに興味がないお子様以外をのぞいて)
自分の意志や、自主的な我慢でコントロールするのは難しいと当塾では考えております。
学校を長期欠席している小中学生は、令和5年度で49万人超、高校生を合わせると約60万人もの児童、生徒が学校を長期間休んでいます。
保健室登校や校門タッチ登校も含めますと、授業を受けていない児童、生徒は更に増えると考えられます。この数年間で爆発的に増えています。
その要因は、
・仲の良い友達がいない
・授業が分からない
・宿題ができない
・制服・給食・行事への不適応
・入学・進学・転校など
・インターネット・ゲームの影響
・感覚過敏、からだの不調、不安・抑うつの訴え など
・いじめ被害、友人関係トラブル
・先生から厳しく怒られた・体罰など
・成績の低下
・家族の介護・介助
・進路に関わる不安や問題
など多岐にわたることが文部科学省の調査で明らかになっております。
学習塾は学力、成績を伸ばすことが一番の目的ではありますが、
学校に登校できなくなってしまいますと、塾に来られなくなる可能性も高く、
学力、成績を伸ばすことが極めて難しい状況となります。
その意味で学力、成績を伸ばすには、前提としてまずは毎日前向きな気持ちで
学校に行けることが大変重要になってまいります。
夏休み明けは不登校になってしまう生徒が増える時期です。
その原因はご想像の通り、夏休み中にスマホ、インターネット漬けとなり、
生活が昼夜逆転してしまうこともその一因として挙げられます。
オーストラリアでは16歳未満のSNSが法律で禁止されることになりました。
ヨーロッパの各国でも追随するような動きもあります。
https://www.toshibatec.co.jp/column/oyakudachi/202502_rt_topics03.html
日本では国家として法律で制限・・・となってはいませんし、
今後もすぐにはそうならないと思われます。
だからこそ、愛する我が子の脳と、そして将来を守るために
この夏休み期間中は、保護者様がデジタル機器の利用に関するルールを
お子様も納得の上でお決めいただき、それを守らせるように
お願い申し上げます。
これまでの卒塾生の中には、どうしてもスマホを触ってしまう弱い自分のために
「タイムロッキングコンテナ」なるものを「自腹で」購入して、
自分で決めた日時になるまで、スマホを触ることができないようにして
受験勉強に集中した生徒さんもいます。
皆さんに「そうしてください」とお願いしているわけではなく、
あくまでも「そんな方法もあります」という意味で、
ご参考までにお知らせします。
また、親の本気度をお子様にわかってもらうために、「保護者様もお子様と同様、1日1時間に制限する」と決めてがんばったご家庭も過去にはございました。
あるいはお子様が勉強している時間はテレビなどをつけずに、保護者さまや他のご兄弟姉妹も読書をしたり新聞を読んだりして、静かな環境を維持するのに協力されていたご家庭もございました。