勉強ってつらいもの?

先日、ある生徒さんから「先生、大人になっても勉強ってしなくちゃいけないんですか?」という質問を受けました。

「もしかして、この生徒は勉強が読んで字の如く、『強いて勉める』ものであって、学校を卒業したらこの苦しみから解放されると考えているのではないか…。学生の時と質は異なるけど、業務に必要な新しい知識は常に吸収していく必要があることは事実だし、どう伝えようか…」と一瞬思い悩んで次のように答えました。

 「大人になっても勉強する?そんなの当たり前だよ。いろいろ競争もあるし、世の中の変化のスピードが激しいから、学生の時よりも大変かもしれないよ。」

 

その生徒さんは「マジですかっ!大人になっても勉強ってしなくちゃいけないんだ…」とつぶやいていましが、このように続けました。

 

「だけど、中学、高校の時と決定的に違うのは、自分で選択した仕事に必要なことを、自分の意志で学んでるから、全然苦にならないことかな。先生の場合、今は塾の講師をやっているから、どうしたらもっとみんなの成績が上がるかな?とか親子喧嘩をできるだけ少なくするために、お父さん、お母さんにどんなメッセージをお届けすればいいかな?国の教育方針や入試制度の変更の情報を素早くキャッチして、正確にお伝えしなければ…とか考えながら『勉強』しているよ。今はこんな本を読んでいるし、何年も前に買ったその本は、大事なところに線を引いてあって、その部分だけを何度も読み返しているんだよね。だから、暗記するために詰め込み学習するっていうより、繰り返すうちに自然と暗記しちゃったよ。」と伝えました。

 

その生徒は、「強いて勉める」のではなく、「好んで学ぶ」勉強の存在というものを初めて意識し、「自分もそんな気持ちで勉強できるようになるのかな?」と考えながら、帰宅していきました。

 

今は、教科書や問題集に載っていることを暗記することが中心の勉強ですので、特に嫌いな教科の勉強は苦痛かもしれません。しかし、来年の埼玉県のように、暗記した知識の量だけを競う試験から、思考力、判断力、表現力も問う試験に、入試も変わりつつあります。あの東大もこの春、初めて推薦入試を実施したことも記憶に新しいですね。単なる暗記学習から脱却し、興味を持って「考える」学習に転換する努力を私のできる範囲で継続していきたいと思います。

 

21世紀は「知識基盤社会」の時代と言われています。生徒たちが、単に知識の量を増やすのではなく、『生きる力』として、各科目の基礎・基本を身に付けること。

そして、いかに社会が変化しようと、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、より良く問題を解決する資質や能力を養うために、そして何よりも生徒たちの見本となれるよう、自ら勉強し続けることを改めて決意した次第です。

 

保護者通信バンクナンバー

 



★所在地

〒362-0074

上尾市春日2-2-2 2F

(ペットの東葛さんの2Fです)

  

★授業

平日(月~金)16:30~21:30

塾長コラム
塾長コラム
個別指導塾マイウェイ塾内生専用

リンク集

当塾は漢検協会認定準会場です
当塾は漢検協会認定準会場です
生徒ログイン用
生徒ログイン用