中間テストの結果が出そろいました。お子さまの結果はいかがでしたでしょうか?テストの答案や個票を見ながら親子での会話をそれぞれのご家庭でなさっていらっしゃるかと思います。
先般お知らせいたしましたように、生徒には「仮に目標点に届かなかった場合でも、しっかりと振り返りを行い次に繋げることができればそれは失敗ではないよ」と伝えて新たなスタートを切ってもらっています。
塾でもご家庭でも、せっかくの前向きな気持ちを後退させる声掛けには要注意です。
例えば、いつも5科で合計350点くらいのお子様が380点取れたとします。この場合、生徒は今までよりも点数が良かったので、「次は、400点を目指そう。悪くてもその点数から下がらないようにしよう。」と前向きな気持ちになります。
ところが以下のような声掛けになりますと、お子さまのテンションは一気に下がってしまいますので、注意が必要です。
保護者様:「次は400点を目指しなさい」
生徒:(目標を押し付けないでよ・・・)
保護者様:「どの科目が悪かったの?」
生徒:(どうしてマイナス面ばかりに焦点を当てるんだよ)
保護者様:「平均点が高かったなじゃいの?」
生徒:(また、他人との比較だよ・・・。確かに平均点は高かったけど、自分なりに頑張った結果なんだけどなあ・・・)
保護者様:「お母さん(お父さん)は、450点くらいは普通に取れていたけどなあ」
生徒:(でたーっ!。過去の栄光自慢・・・。お母さん(お父さん)の中学校時代の成績、自分には関係ないし・・・。)
保護者様:「次はもっと頑張れ」
生徒:(じゃあ、今回は努力不足だったってこと・・・?次に下がりでもしたらなんて言われるんだろう)
保護者様:「どうしてこんな問題ができないの?」
生徒:(私(僕)がそれを一番知りたいよ・・・。)
保護者様がお子さまに望んでいることは、全科目で毎回満点を取ることではないと思います。
勉強や部活というハードルを越えながら、「やればできる」という自信を持てて、
最終的には自立して、社会の一員として、世の中に貢献しながら幸せな人生を歩んでほしい。
これに尽きるのではないでしょうか。
生徒たちは、言葉に出さなくても、結果を真剣に受け止めて自分なりに考えています。
一方で、漠然とした大きな不安もかかえています。
(これは別の機会にお伝えいたしますが、今の世の中は変化のスピードが速く、将来の見通しがたたないことにないする不安は、私たち保護者の世代にはなかったことです。)
将来のことを真剣に考えれば考えるほど、不安が増幅し、勉強が手につかないというお子さまも多いのです。
今回の中間テストで壁にぶつかったお子さまが助けを求めてきた時には
助言したり、サポートしたりして暖かく見守ってまいりましょう。
そして、せっかく上を向いている心のコップが下向きにならないよう、前向きな声掛けを心掛けて、目の前の壁を越えることに子供たちが集中できるようともに環境を整えてまいりましょう。
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