どれだけ良い先生、教材でも、生徒さん自身にやる気がなければ学力は伸びません。これは勉強に限ったことではありません。 「自らの意志で取り組む」ことが、何よりも大切です。
でも最初からなかなか「自分の意志で取り組む」状態にならないから(私も含め)どちらの保護者様も悩むわけです。
やる気を出して、自らの意志で取り組むために最も効果的なのは、努力した結果、学力が上がることです。
その際に大切なのは、保護者様も生徒も順位や偏差値で判断しがちですが、本人の学力が上がっていたら、例え順位が下がった場合でも、認めてあげることです。
確かに、他人と比べて努力が足りず順位や偏差値が下がったとしても、本人の中では努力の分だけ、学力は確実に上がっています。
お子様が初めて二本足で歩いたときに、「なんであなたは、他の子よりも歩き始めたのが遅いの?」と叱りつける保護者様はいないと思います。
もちろん、他のお子様よりも歩くのが遅れれば不安にはなりますが、歩き出した我が子見て、その成長ぶりに喜びを感じられたかと思います。
勉強も同じです。誤解を恐れずに申し上げれば、お子様には能力の差があります。ですから、すべてを他人との比較で評価するのは間違っていると思います。
今までできなかったことができるようになったという経験や、昨日の自分と比較しての成長の積み重ねで、自信を持つことができ、結果的に次第に「自らの意志で取り組む」ようになっていくと考えます。
ですから、仮に現時点では成績が上がっていなくとも、学力が伸びる=できなかったことができるようになったことはきちんと認めてあげる。
努力しているなら「結果結びつくといいね」と前向きな声掛けをする。
結果がでない場合でも「よく頑張っていたよね。今回は結果には結びつかなかったけれども、頑張ってる姿を見てうれしく思う」と(保護者様自身を主語にした表現で)伝えてあげてみませんか?
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