埼玉県の私立高校の確約制度とは、端的に申し上げますと、
「個別相談会時に北辰テストの結果を提出し、合格を約束をもらう」制度のことです。
公立高校にはこのような制度はありません。
秋口に実施される私立高校の個別相談において「確約」を得ておきますと、
テストの際に白紙で出すようなことをしない限り合格します。
ですから万が一、公立高校に不合格になっても、
確実に滑り止めの高校を確保できることになります。
埼玉県の一部の私立高校では、通知表の評価(内申点)や校長会テストで確約を出している高校もあります。
ただし、私立高校の確約の制度には、一部例外があります。
併願の場合は確約の制度がない高校、
入学試験の点数が悪い場合不合格になる高校、
入試当日の行き帰りのバスの中や教室での態度が悪かったりすると不合格になると言われている高校
・・・などなどです。
また、早大本庄高校や慶応志木高校、立教新座など、一部の私立高校では確約の制度はありません。
基本的には入学試験一発勝負です。
東京都内の私立高校は確約制度はありませんが、推薦入試の制度があり、
推薦入試を受けるための基準(主に通知表の評価で一定の基準以上)を満たしている場合高い確率で合格します。
ほとんどの高校が9月以降(一部の高校は7月以降)の北辰テストのうち、
結果の良いものを上位2回分を持参します。
(確約の判定は、5教科偏差値だったり、3教科偏差値だったり、その両方だったりするので、
7月以降の北辰の成績表や通知表、英検・漢検などの合格証明書などは念のためすべて持って行ったほうがいいと思います。)
これを持って私立高校の個別相談会に行き、
個別相談時にその2つの北辰テストの成績表を先方に提示して確約を取ります。
(通知表の評価(内申点)で確約を出す高校の場合は、通知表も持参します。)
高校の担当者のほうで、相談に来た生徒さんの名前は控えていますので、
あとは普通に入試を受ければ基本的には合格です。
ただし、個別相談の際には「確約」という言葉を使いません。
「当校の〇〇コースでしたら、安心して受験してください」というような表現で伝達されます。
なお、私立高校を第一志望校にしている生徒さんはあまりに早い時期(9月・10月)に確約を得ますと、
その後の勉強に身が入らず、一番頑張るべき高校入学までの最後の半年間を遊んで過ごすことになります。
公立高校を不合格になって入学してくる生徒さん(2月末まで必死に勉強をしていた生徒さん)との学力差は歴然で、
高校の3年間をかけても埋められないほどの実力差がついてしまいます。
このようなことから、私立高校を第一志望にしている生徒さんは
11月以降に確約面談に行かれることを強くお勧めしております。
合格の確約をもらえる基準は、毎年7月以降9月までに各高校から塾に対して発表されます。
(塾に通っていない人は、個別相談に行って初めてその数字を知ることになります。
また、公立中学に対しては、北辰偏差値による確約の基準は発表されません。)
当塾では毎年、在籍する生徒さんが受験しそうな私立高校に出向いて、
確約基準の一覧表を入手しております。
当塾では生徒さんとのやり取りや、保護者様を交えた面談を通じて、
希望の高校の基準の偏差値をお伝えし、その基準を超えることを目標に、
日々の受験勉強を頑張っていただきます。
※高校によっては、北辰偏差値だけでなく、中学校の通知表の評価の合計(内申点)で
確約を出すところもあります。
なお、多くの高校で、英検・漢検・数検や、部活動での部長、生徒会役員などを点数化し、
北辰偏差値や通知表の内申点に加算して、確約を判定してくれます。
希望の高校の確約基準にどうしても達しない生徒が、11月や12月に漢検を取って
確約基準にギリギリ到達して、12月のクリスマス前後の最後の個別相談会で
確約を得るということもあります。
また、ほとんどの学校で同じコースでも単願の方が併願よりも基準を下げています。
通知表の評価に「1」がある場合、確約を取ることは極めて難しくなります。
高校によっては「2」がある場合でも、確約を出さないという方針にしているところもあります。
私立の受験校を迷っている場合は、受ける可能性のある高校はすべて確約を取っておいたほうがいいです。
確約を取ったうえで、2学期末までに受験校を絞り込めばOKです。
マイウェイでは、生徒さんが受験する可能性のある高校の情報をできる限り詳細に収集して、お伝えするようにしております。
特に、当塾から毎年受験する高校さんとは、ご担当の先生とすぐに連絡を取れるよう、日頃より密に連絡を取り合っております。
気なること、聞きたいけれども高校に直接聞くことがはばかられるようなことなどがございましたら、
どうぞご遠慮なく金子までお問合せいただきますようお願い申し上げます。