しつけと虐待

「しつけ」の目的は、世の中のルール・マナーを教えたり、自立した一人の大人になるために必要なことを子供に教えることです。子供に理解させるために、時には繰り返し説明することも必要ですし、時には厳しく叱ることあるでしょう。ただし、子供の言い分を聞く機会を与えず一方的に怒鳴ったり叱りつけるのは好ましくありません。子供自身が「これほど厳しく叱られるのも仕方のないことをしたのは自分だ」と納得できていることが肝心です。また言うことを聞かない場合に子供が大切にしている何かを奪ったり、欲しいものを与えないといった条件を付けることも好ましくありません。
しつけの根底には子供に対する愛情があることが絶対条件ですが、愛情があったとしても、一時的に感情的になり、一方的に怒鳴りつけるのは「虐待」になります。思い通りにならない苛立ちを「子供のため」、「しつけ」と称して子供に当たり散らしている状態とお考えください。
子供にとって親の存在は「絶対」です。反抗しても最終的には親に従わざるを得ません。「言うことを聞けないなら出ていけ」と言われて本当に出ていける子供などいません。「高校に行かないなら働け」と言われても働ける場所は限られており、すぐに自立して生活することなど無理です。これらの言葉は事実上、心理的虐待にあたります。
「お前などいないほうがよかった」、「どうしてこんな子になったんだ」などの言葉も、心理的虐待にあたります。このような心理的虐待を受け続けた子供は、自己肯定感を持つことができず、物事に挑戦する姿勢が欠如していきます。
しつけと虐待の線引きは非常に難しいのですが、親がいくら教育熱心であっても、子供をかわいいと思っていても、子供側にとって害がある行為は虐待であると考えておいたほうがよさそうです。
日本の社会は年功序列から成果主義に移行し、職場の雰囲気も以前よりもギスギスしているところが多くなっているようです。保護者様は職場でTOPや上司、時にはお客様から愛情のかけらも感じられない言葉を耳になさることもおありかと存じます。
しかし、ご家庭内では「お前が悪い事をしたから」、「愛しているから」、「言うことを聞かないから」、「自分も親にはこうやって育てられた」という理由で正当化して、子供に暴言をぶつけることは避けたいものです。
様々な負の連鎖をご自身のところで断ち切るという決意と覚悟が時には必要なのかもしれません。
 


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